ら、一気に有名になってしまった。
モラヴィア(チェコ)の作曲家、ヤナーチェクの晩年の作品であり、彼の代表作。
演奏時間22分。
「シンフォニエッタ(小交響曲)」という名前ではあるが、楽器編成はすごく大きい。
通常のオーケストラに加え、別動員として金管のアンサンブルが加わり、冒頭と終結にファンファーレを鳴らす。
全体はモラヴィアの音楽のイディオムが満載で、メロディがほとんどなく、メロディ未満のいわゆる「動機」の積み重ねのような音楽であるにも関わらず、その「動機」だけで聴き入ってしまうほど魅力的だ。
現代曲というよりは、民族音楽の延長だと思って聴くといいと思う。
・・・が、実際に演奏される機会はほとんどない。
聞くところによると演奏がすごく難しいみたいで、金管が卓越してないと聴けたもんじゃないし、
もし卓越したアンサンブルを持っていても、20世紀の作品だからといって鋭角的に鳴らしていたのでは失敗するそうだ。
木管の音色感も必要で、ほとんどアマチュアの手に負える音楽じゃないらしい。
この曲には優れた演奏があり、これ1枚あれば、よほどのこだわりがない限り他の演奏は聴きたいとは思わないだろう。
ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団の演奏がそれである。
金管がちょっと乱れる場所はあるが音楽を崩してはいないし、何よりうるさすぎたり、重すぎたりしないのがいい。
楽器は固有の音色を強調しすぎることなく、それでいながらしっかりとした主張をもって音楽に貢献し、
音楽的バランスも最上である。
小説に出てくるジョージ・セル指揮:クリーヴランド管弦楽団、玄人評価の高いマッケラス:ウィーン・フィル、そして小澤征爾の演奏も聴いたが、僕は迷わずこちら。



